BONINIANSブランドで使われる木材の樹種と特性は?
BONINIANSブランドの木材は、小笠原諸島の環境保全活動やインフラの維持管理の過程や、台風など自然災害による倒木から発生した樹木を資源としてアップサイクルしています。そのため生態系に悪影響を及ぼす外来種の比率が高く、ほぼ全ての樹種が広葉樹で、密度が高く固いことが特徴です。また、木目の美しい樹種が多いことも挙げられます。
小笠原のどの森林から出た木材ですか?
小笠原諸島内の生活区域周辺の樹木が中心です。国立公園内では伐採した外来種の樹木を搬出すると林床を痛めたり、森林内の炭素ストックや微生物分解を阻害し、貴重な生態系を乱す恐れがあります。そのため、生態系に及ぼす影響の大きさや樹木搬出の容易さなどの観点から、対象となる森林区画は慎重に選定しています。
外来種の樹木が小笠原の生態系に与える影響って?
小笠原諸島では太平洋戦争前の開発行為によって、太古から続く森林の多くが失われました。代わりに人の生活や産業振興のため、成長の早いアカギやモクマオウなどの外来種が積極的に植林され、燃料として利用されてきた歴史があります。太平洋戦争以後、23年間の米軍統治時代を経て日本領に変換されましたが、その後も森林の多くは放置され続け、外来種が混在する現在の森林構成に変化してしまいました。その後、社会の環境意識が高まり、小笠原の貴重な生態系が評価された結果、2011年に世界自然遺産に登録されましたが、成長が早い外来種は固有種を含む自生種の森林を駆逐し、拡大してしまうことが多いのが実情。生態系への影響を抑えるため、官民一丸となって外来樹種駆除を進めています。
木材のトレーサビリティはどのように担保していますか?
BONINIANSブランドのプロダクトを開発・販売するには、BONINIANSサーキュレーションパートナーシップへの登録が必要です。また製品にはBONINIANS公式ロゴの表示も義務づけられますので、トレーサビリティはそこで担保しています。
BONINIANSブランドの収益の一部で実施する保全活動では、具体的にどのような活動を行いますか?
小笠原諸島の父島にある国有林で、地域住民によって展開されているTWR(Team Wood Repurpose)という活動に活用されます。このTWRは、森づくりと子どもたちへの環境教育の両立を実現し、住民の1割以上が参加登録している活動です。本活動では、50-100年といった長期的な視点に立った自然再生手法を開発し、それを住民参加型プログラムとして展開しており、世界自然遺産を保全する人財を持続的に生み出すことにも貢献しています。
製品の保証、メンテナンス、修理体制はありますか?
保証・メンテナンス・修理体制については製品ごとに対応が異なるため、製造メーカーへのお問い合わせをお願いしています。
カスタムオーダーや法人向け対応は可能ですか?
もちろん可能です。お問い合わせください。